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სამება

ジョージア在留邦人安全の手引き


平成27年4月

在ジョージア日本国大使館


1.はじめに

日本の国際化の進展に伴い、海外に旅行したり、居住したりする日本人の数は増加の一途にありますが、同時に日本人が海外で様々な事件や事故に巻き込まれる事例も増大しています。今後とも海外旅行したり、海外で生活する日本人にとって、その安全性をいかに確保するかということは益々重要な課題となってきています。

このため、在ジョージア日本国大使館では、私たち日本人が海外で少しでも安全に暮らすことができるよう、「安全の手引き」を作成致しました。以下の内容は、皆様の各々の事情に必ずしも即していない部分もあるかと思われますが、皆様の安全対策の一助として活用して頂けたら幸いです。


2.ジョージアにおける邦人にかかる犯罪発生状況

(1)ジョージアにおける一般犯罪の発生状況

ジョージア当局発表の犯罪統計によると、ジョージア国内における犯罪件数は2013年には31,691件、2014年には26,479と減少しておりますが、依然として2万件を超える犯罪が発生しております。

(2)邦人にかかる事件・事故の発生状況

近年、ジョージアにおいて邦人(特に旅行者)が被害にあった主な事件・事故の中には以下のような事例が見られます。

○ 脱衣したジャケットから旅券を盗まれた。

○ 路上で親しくなった現地人と飲酒したところ、意識を失い現金等を強取された睡眠薬強盗。

○ 駅や路上でのスリ・ひったくり被害。

○ 路上で親しくなった男に観光案内すると誘われ、夕暮れになったところで人気のない路地裏に連れていかれ、頭部を石で殴打された上、金品を強奪されそうになり軽傷を負った。

○ 犬の散歩をしていた際路地で偶々意気投合したジョージア人を自身の家に招待し飲酒を共にしていた際に口論となりジョージア人からナイフで背中を斬りつけられた。

○ 公衆浴場で入浴中、衣類から財布等を盗まれた。

○ 親しげに声を掛けてきた若い男に、暗がりに連れ込まれ、いきなり顔面を殴る、刃物で刺すなどされ、所持品を強奪された。

○ トビリシのカフェで知り合った若い男2人に道を案内する等と誘われて路地に連れて行かれ、地面に押さえ込まれ、取り出したナイフで衣服を切られ、財布を強奪された。

○ 昼間、観光地において4人組の男に声を掛けられ、人気のない場所で顔面を殴打された上、パスポートや現金を強奪された。

○ トビリシ駅周辺のカフェにて知り合ったジョージア人と飲食を共にし、酒で酔っている最中、写真を一緒に取ろうと持ちかけられ、渡したデジタルカメラをそのまま店外へ持ち逃げされた。

○ クタイシ市で道を尋ねたところ、若者7~8名に囲まれ会話をしている間に足 下に置いていたリュックサック等が盗まれた。

○ 中国系レストランで食事をしていた際に店で食事をしていたジョージア人と口論 となり、そのまま殴り合いの喧嘩に発展、加害者は被害者の顔面を投打しそのまま逃亡した。


3.基本的な心構え

(1)自分と家族の安全は自分たちで守る

海外においては国・地域によって治安が悪く、更に頼るべき治安機関も信頼性に問題 がある場合があります。このような状況の中では、まず、自分と家族の安全は自分たちで守るという心構えが大切です。

(2) 予防が最良の危機管理

事件・事故などに巻き込まれてしまってからでは遅いのです。予防こそが最良の危機 管理であることを肝に銘じることが大切です。

(3 )安全のための三原則の順守

安全のための三原則とは、「目立たない」、「行動を予知されない」、「用心を怠らない」です。これらは当然のように思われますが、この三原則を守って生活することは簡単な ことではありません。日本での行動形態、生活様式をそのまま海外に持ち込むと、本人 の意識に関わりなく目立ってしまい、自らを危険に曝すことになる場合もあります。

○ 「目立たない」:必要以上に華美な服装をしたり、装飾品を身につけること、現地であまり見かけないような目立つ車に乗ること、公共の場(レストラン・バーなど)での支払いに際し、財布の中身が見えてしまうような方法で現金を取り出したり大声で話したりすることは、目立つばかりでなく、犯罪者に狙われる原因にもなります。

○ 「行動を予知されない」:行動のパターン化(通勤、通学、買い物等の移動ルートや時間の固定化)は、犯罪者やテロリスト等の攻撃計画を立てやすくするため、行動のパターンをなるべく不規則にし、予測されにくくすることが重要です。

○ 「用心を怠らない」:現地に到着した当初は安全に気を配っていても、数ヶ月経って現地での生活に慣れてくると注意していた諸点を忘れがちになり、思わぬ被害に遭うことがあります。


4.具体的注意事項

(1) 住居の防犯対策

居住地の選定は重要な問題となります。商業繁華街地区、また、夜間に車や人通りの少ない地域は避け、できれば警備員等のいる住居を選定することが大切です。

住居の防犯対策としては、空き巣、強盗対策などが考えられます。空き巣の傾向として、1階が最も侵入しやすく、次に2階、そして最上階となります。防犯対策を強固に し、犯人に「この家は入りにくい」と思わせることが重要です。住居の防犯にあたって は、以下の点を参考に、日頃から注意を払うよう心がけて下さい。

○ アパートであれば、1階、2階及び最上階を避け、中層階を選定する。

○ 独立家屋であれば、敷地外周壁等が堅牢な造りで容易に侵入できないところを選定する。

○ 人目を遮ったり、犯行の足場となる樹木が近くにある住居は避ける。

○ 出入口扉(玄関)は金属製等の頑丈なものとし、複数扉であることが望ましい。

○ 出入口扉には複数の施錠設備を整え防犯対策を強化する。(「戸締まり」は防犯の基本)

○ 扉には覗き穴、安全チェーンを取り付け、扉を開けずに来訪者を確認できるようにする(カメラ付きインターホンの設置も有効)。面識のない来訪者の場合、身分証明書等で身分を確認するまでは絶対に扉を開けない。来訪者が警察官等の場合でも、身分証明書の提示を求め、確実に身分等を確認する。

○ 窓は格好の侵入経路であるため防犯には細心の注意を払う。防犯対策として鉄格子を設置する場合は、切断されたりしない強度のあるものを取り付ける。また、その際は火災発生時の脱出口についても考慮する。

○ 窓、扉等に防犯センサーを取り付け、不法な侵入を受けた際に威嚇サイレンを鳴らす、フラッシュライトを点灯させる。

○ 不在期間をむやみに他人に漏らさない、自宅の照明、ラジオ等をつけたままにし留守だと思わせなくする、信頼のおける同僚・知人に留守宅の世話を依頼するといった配慮や工夫をする。

○ 在宅時、就寝時においても戸締まりは確実に確認する。

(2) 強盗に対する防犯対策

けん銃、ナイフ等を使用した強盗に直面してしまった場合、金品を出し渋ったり、手向かったりすることはきわめて危険です。このような状況においては、自分の生命と身 体の安全を第一に考えることが大切です。

強盗に遭遇した場合は、絶対に抵抗せず、両手を挙げて無抵抗の意志を示します。あわてて現金等を渡そうと服やポケットに手を入れると、相手は武器を取り出そうとしているのではないかと誤解しかえって危険ですので、落ち着いてゆっくり行動することが重要です。

夜間の一人歩きは避け、二人以上で行動するように心がけましょう。行き先までは安 全な交通手段を利用する等十分な注意が必要です。

(3) 外出時の防犯対策

外出時には戸締まり、火の始末を今一度確認し、扉の覗き穴等から周囲の状況・安全を確認してから扉を開けるようにします。帰宅時も外出時と同様、自宅周辺に不審者が潜んでいないか確認してから自宅に入るようにします。特に深夜の帰宅時には注意が必要です。

外出中に警察官により不当逮捕・連行されるという状況が起きた場合には、警察官に対し、「自分には直ちに日本大使館へ通報する権利がある」と告げ、日本大使館に連絡を取るようにして下さい。

なお、犯罪が多発している地域には近寄らないことが重要です。

(4) ホテルにおける防犯対策

ホテルにおいても多くの犯罪が発生しています。チェックイン、チェックアウト時は、荷物に対する注意が散漫になりやすく、荷物をカウンターの上に置くなどの注意が必要 です。大きな荷物もポーター任せにせず、十分な注意を払って下さい。

○ レストランでの食事中においても、バッグ等の手荷物は目の届く範囲に置く。

○ 外出するときは、ホテルの部屋に貴重品を残さないようにする。

○ 部屋に入る際にも周囲に注意を払い、不審者がいないことを確認した後に入室する。

○ 来訪者があった場合、覗き穴やチェーンロックを活用して相手を確認し、ホテルの従業員でも不用意に入室させないようにする。

(5) その他日常生活での注意事項

上記以外にも、以下の点に日頃から注意するようにして下さい。

○ バザール、駅周辺等の人の多い場所では、スリ、置き引き、ひったくり等に注意する。

○ 親切を装って近づいてくる者に注意する。睡眠薬を使用した強盗事件もあるので、不注意に飲食を共にすることのないよう注意する。

○ 現金や貴重品には十分な注意を払う。(地下鉄において所持品検査を受けた際、現金を抜かれる事案が報告されています。)


5.交通事情と事故対策

ジョージアの道路事情は、道路の至る所に穴がある等、決して良好とは言えません。信号機も見えにくかったり、故障していることも多いので注意が必要です。また、交通マナーも極めて悪く、急な追い越し、割り込み、車線変更等が頻発しています。

歩行者も信号無視や横断歩道のない場所での横断が日常的です。自動車の運転には、十分注意し、慎重な運転を心がけて下さい。また、歩行者としても道路の横断には信号だけに頼ることなく、安全を十分に確認した上で横断する必要があります。

近年、交通事故発生件数及び交通事故による死亡者数は増加傾向にあるとのジョージア当局の発表もあるので、細心の注意を払うように心がけて下さい。


6.テロ・誘拐対策

ジョージアでは、これまでに邦人を対象とするテロ・誘拐事件は発生しておりません。しかし、テロ・誘拐はいつ発生するか分かりませんので、日頃から予防策を講じておくことが必要です。

○ その地域にふさわしい服装を着用し、目立つことを避ける。

○ 行動や外出計画をできる限り公表しない。

○ 外出の道順を固定せず変更する。

○ 警察・救急・大使館等の緊急用電話番号を携行する。

○ 地域の地理を熟知し、警察・病院等の場所を把握しておく。

○ テロ情勢や地域情勢に関心を払う。


7.緊急事態に備える

自然災害、内乱、クーデター等の緊急事態に備え、食料・飲料水の備蓄、緊急時の連絡網の整備、避難場所の確認等日頃から十分な準備をして下さい。

(1) 日頃の準備

○ 連絡体制の整備

大使館に在留届を提出して頂くとともに、住所、電話番号等に変更があった場合には速やかに連絡して下さい。

○ 避難場所の確認

自然災害、内乱、騒乱が発生した場合に備え、緊急事態に応じた避難場所(外部との連絡が取れる場所)を検討しておいて下さい。万が一自然災害、内乱、争乱等が発生した場合は、危険な場所に近づかないよう注意して下さい。

○ 携行品及び非常用物資の準備

緊急時に旅券、現金、貴重品及び必要最低限の物品が直ちに持ち出せるよう、よく考えて保管して下さい。

また、非常用の物資として、食料、飲料水、医薬品等を常備して下さい。(食料品は最低10日分、飲料水は、一日一人3リットルが目安と言われています。)

(2) 緊急時の行動

緊急事態が発生した際は、平静を保つよう心がけ、流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれることのないよう注意して下さい。

○ 情勢の把握

大使館からの連絡、テレビ、ラジオ等を通じ、情報収集に努めて下さい。

○ 大使館への通報等。

ご自身の安全、怪我等の有無及び緊急事態の状況についても大使館に通報して下さい。他の在留邦人への情報となります。

○ 国外への退避

事態が悪化し、ご自身又は企業等の判断により、自発的に帰国、第三国等へ退避される場合には、大使館へ連絡して下さい。また、大使館から国外退避等の連絡があった場合には、その指示に従って下さい。その場合の退避手段については大使館より連絡します。


8.緊急連絡先

(1)消防:112

(2)警察:122

(3)救急車:113

(4)ガス:114

(5)メディ・クラブ病院:995-32-225-1991(代表)

:995-599-581-991(携帯)

(6) IMSS (インターナショナルメディカルサポートサービス)

:995-32-292-0928

(7) 在ジョージア日本国大使館

Embassy of Japan in Georgia

7D, Krtsanisi str., Tbilisi, 0114 GEORGIA

代表電話:(+995-32)275-2111

(ジョージア国内のトビリシ市以外の都市からは32-275-2111)

領事部電話:(+995-32)275-2114

(ジョージア国内からは32-275-2114)

FAX:(+995-32)275-2112

(ジョージア国内からは32-275-2112)

夜間・休日用緊急携帯電話: +995-577-591-534又は+995-577-489-777

※ 国内の携帯電話からの場合は国番号(995)を取り、代わりに「8」をつけます。


9.緊急時に役立つロシア語及びジョージア語(カタカナで表記します。)

ロシア語 ジョージア語
「泥棒!」: ウクラーリ ガムクルデス
「助けて」: パマギーチェ ミシュヴェレツ
「警察」: ミリーツィヤ ポリーツィア
「警察を呼んで下さい」:    パザヴィーチェ ミリーツィユ  ポリーツィア・ガモイザヘツ
「救急車」 : スコーラヤ ポーマシ  サスツラポ