草の根・人間の安全保障無償資金協力案件「テラヴィ地区,アンブロラウリ地区,ズグディディ地区およびオズルゲティ地区モバイル集中治療車両整備計画」の署名

令和2年3月19日
3月19日,上原大使と行政法人「緊急事態調整・緊急支援センター」のアブタンディル・タラクバッゼ所長が「テラヴィ地区,アンブロラウリ地区,ズグディディ地区およびオズルゲティ地区モバイル集中治療車両整備計画」の贈与契約に署名しました。
今次案件の対象とした4地方の4地区(テラヴィ地区,アンブロラウリ地区,ズグディディ地区,オズルゲティ地区)では,恒常的に専門医が不足し,医療環境も十分に整っていないため,難しい外科手術や事故等により高度な医療処置を必要とする場合には,専門的な医療処置を行える主要都市の病院に搬送せざるを得ない現状が続いていますが,その搬送手段として不可欠であるモバイル集中治療車両(医療機器を備えた救急車両)の台数は従来から極めて限られています。
 今回の案件実施を通じて,モバイル集中治療車両を供与することにより,年間合計約2,000件の車両派遣要請への対応が可能となり,患者の車両の待ち時間が短縮され,実施対象地の住民17.5万人が医療設備の整った病院で早期に治療を受けることができるようになり,住民の医療環境の改善に寄与することが期待されます。日本国政府による支援額は31,955,000円となります。
 
事業実施地