今村大使による新年の御挨拶
令和5年1月3日
皆様、新年あけましておめでとうございます。
私にとりジョージア3回目の正月を迎えました。
昨年はロシアによるウクライナ侵攻という国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態がおきました。ジョージアは2008年にロシアによる侵攻によりいまだに国土の二割を占領されており、今回の事態を受けウクライナに強い連帯を示すとともに、ロシアの侵略を非難する国連決議に賛成しました。
ウクライナにおける戦闘が長期化する中、昨年12月にはダルチアシヴィリ外相を日本にお招きしました。林外務大臣との会談では、ウクライナを含む地域情勢について意見交換し、基本的価値を共有するジョージアと法の支配に基づく国際秩序を維持・強化していくため引き続き緊密に連携していくことで一致しました。被占領地の問題に関しても、林大臣より日本としてジョージアの主権及び領土一体性を一貫して支持していることを確認しました。
昨年は日本・ジョージア外交関係樹立30年という節目の年でもありました。5月の本田外務政務官のジョージア訪問、8月の両国首脳・外相間の祝意の書簡交換、11月のパプアシヴィリ議会議長の訪日があり、12月の外相訪日とともに両国間の政治対話が強化された一年だったと思います。
当館も30周年を記念する様々なイベントを開催しました。1月の原田たけひで氏のピロスマニ展を皮切りに、11月にはジョージア国立バレエ団の芸術監督を務めるニーナ・アナニアシヴィリ氏が歌舞伎から着想したバレエ作品『Dreams about Japan』をレナード衛藤氏率いる和太鼓グループの演奏でジョージアの多くの人々に紹介することができました。
経済面では、昨年9月にシャムギア環境保護・農業大臣と二国間クレジット制度(JCM)に関するMOCを署名し、温室効果ガスの削減に向けた両国のビジネス協力を支援する体制を整えました。11月にはトビリシで「ジャパン・ビジネス・フォーラム」を開催し、多くの日本企業関係者の出席の下、ジョージアのビジネス環境、物流、エネルギーと気候変動について掘り下げた議論ができました。こうしたイベントの開催に際し、関係方面から多大なご支援をいただきましたことに改めて御礼申し上げます。
本年、我が国はG7議長国として、普遍的価値と国際ルールに基づく、新たな時代の秩序作りのための議論を主導していきます。当館としてもジョージアとの連携を強化することにより、法の 支 配 に 基 づ く 自 由 で 開 か れ た 国 際 秩 序 を 更に強化していくために貢献していきたいと思います。また、本年はジョージアにとってEU加盟候補国となるための改革が正念場を迎えます。我が国としてはジョージアの国造り、人造りを引き続き支援するとともに、昨年の実績を踏まえ、政治、経済、文化、人的交流といった様々な分野で二国間関係を一層強化していきたいと思います。
在留邦人をはじめとする日本人の皆様の安全は日本大使館の優先課題の一つです。昨年は、新型コロナウイルス感染や治安情勢に関し情報提供をはじめとする必要な支援を行ってまいりました。本年も、日本大使館が邦人の皆様にとってより一層身近な存在となるように努め、皆様が安心して滞在できるよう、引き続き、情報提供などの支援を行ってまいります。ご質問やお困りのことがございましたら、遠慮なく当館にご相談ください。
末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸をお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。
今村大使による新年の御挨拶(2022年1月)
今村大使による新年の御挨拶(2021年1月)
今村大使による着任の御挨拶(2020年12月)
私にとりジョージア3回目の正月を迎えました。
昨年はロシアによるウクライナ侵攻という国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態がおきました。ジョージアは2008年にロシアによる侵攻によりいまだに国土の二割を占領されており、今回の事態を受けウクライナに強い連帯を示すとともに、ロシアの侵略を非難する国連決議に賛成しました。
ウクライナにおける戦闘が長期化する中、昨年12月にはダルチアシヴィリ外相を日本にお招きしました。林外務大臣との会談では、ウクライナを含む地域情勢について意見交換し、基本的価値を共有するジョージアと法の支配に基づく国際秩序を維持・強化していくため引き続き緊密に連携していくことで一致しました。被占領地の問題に関しても、林大臣より日本としてジョージアの主権及び領土一体性を一貫して支持していることを確認しました。
昨年は日本・ジョージア外交関係樹立30年という節目の年でもありました。5月の本田外務政務官のジョージア訪問、8月の両国首脳・外相間の祝意の書簡交換、11月のパプアシヴィリ議会議長の訪日があり、12月の外相訪日とともに両国間の政治対話が強化された一年だったと思います。
当館も30周年を記念する様々なイベントを開催しました。1月の原田たけひで氏のピロスマニ展を皮切りに、11月にはジョージア国立バレエ団の芸術監督を務めるニーナ・アナニアシヴィリ氏が歌舞伎から着想したバレエ作品『Dreams about Japan』をレナード衛藤氏率いる和太鼓グループの演奏でジョージアの多くの人々に紹介することができました。
経済面では、昨年9月にシャムギア環境保護・農業大臣と二国間クレジット制度(JCM)に関するMOCを署名し、温室効果ガスの削減に向けた両国のビジネス協力を支援する体制を整えました。11月にはトビリシで「ジャパン・ビジネス・フォーラム」を開催し、多くの日本企業関係者の出席の下、ジョージアのビジネス環境、物流、エネルギーと気候変動について掘り下げた議論ができました。こうしたイベントの開催に際し、関係方面から多大なご支援をいただきましたことに改めて御礼申し上げます。
本年、我が国はG7議長国として、普遍的価値と国際ルールに基づく、新たな時代の秩序作りのための議論を主導していきます。当館としてもジョージアとの連携を強化することにより、法の 支 配 に 基 づ く 自 由 で 開 か れ た 国 際 秩 序 を 更に強化していくために貢献していきたいと思います。また、本年はジョージアにとってEU加盟候補国となるための改革が正念場を迎えます。我が国としてはジョージアの国造り、人造りを引き続き支援するとともに、昨年の実績を踏まえ、政治、経済、文化、人的交流といった様々な分野で二国間関係を一層強化していきたいと思います。
在留邦人をはじめとする日本人の皆様の安全は日本大使館の優先課題の一つです。昨年は、新型コロナウイルス感染や治安情勢に関し情報提供をはじめとする必要な支援を行ってまいりました。本年も、日本大使館が邦人の皆様にとってより一層身近な存在となるように努め、皆様が安心して滞在できるよう、引き続き、情報提供などの支援を行ってまいります。ご質問やお困りのことがございましたら、遠慮なく当館にご相談ください。
末筆ながら、皆様のご健勝とご多幸をお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。
今村大使による新年の御挨拶(2022年1月)
今村大使による新年の御挨拶(2021年1月)
今村大使による着任の御挨拶(2020年12月)