石塚大使より新年の御挨拶

令和7年1月10日
ギロツァヴト アハル ツェルス(明けましておめでとうございます)
 
令和7年の年頭に当たり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 
2024年を振り返りますと、ジョージアにとって試練の年となり、国内情勢に懸念が強まる状況も発生し、我が国の外務報道官は12月3日に事態の早期沈静化を望む旨の談話を発表しました。
他方、明るいニュースもありました。ジョージアのサッカー代表がEURO2024で初出場ながら16強入りの快挙を成し遂げ、パリ五輪では男子柔道のラシャ・ベカウリ選手が二大会連続で金メダルを獲得するなど、スポーツ界から喜ばしいニュースが届きました。また、昨年5月、ジョージアで「第57回アジア開発銀行(ADB)年次総会」開かれ、参加した鈴木財務大臣(当時)より初の開催国となったジョージアと日本の二国間関係が発展することを期待する旨の挨拶がありました。
 
また文化交流については、「茶道と狂言のデモンストレーション及びレクチャー」(昨年6月)、「日本食普及および日・ジョージア食文化交流のためのレセプション」(昨年9月)を始めとする両国国民間の相互理解の推進に向けて当館として一年間に様々な事業を実施して参りました。
 
世界に目を向けると、現在、国際社会は再び歴史の大きな転換点にあると言われています。そのような中、世界を分断・対立ではなく協調に導くための広義の国際協力の必要性は益々高まっています。今年は戦後80年の節目に当たります。また我が国がODAを開始してから70周年、JICA海外協力隊の創設から60周年を迎えます。日本とジョージアのこれまでの友好協力関係を改めて再確認するとともに、次世代への継承を人的交流や広報活動を通して努めたいと思います。
 
最後に、日本国内でも黒海関以来のジョージア人力士等のご尽力を通じ、ジョージアの知名度や文化の認知度が格段に高まっており、両国の文化交流の今後の発展に向けたポテンシャルは非常に大きいと考えております。両国関係の更なる発展に向けて、皆様からの御示唆や御助言を賜りつつ、引き続き日本大使館一丸となって取り組んでいきます。本年も変わらぬ御支援をよろしくお願い申し上げます。