天皇誕生日レセプションにおける大使スピーチ(要約版)

令和6年3月5日
ガマルヂョバト!(こんにちは)
 
本日、皆様をお迎えして天皇陛下の御誕生日を、我が国の国祭日として、ともにお祝いすることは、私にとりましてまことに光栄なことと存じます。
 
さて、2月23日、天皇陛下におかれましては、64歳の御誕生日をお迎えになります。この一年間、天皇陛下は、皇后陛下とご一緒に、日々国家と国民のために尽くされ、国民と喜びや悲しみをともにされてこられました。 そのともにされた悲しみの一つが、元旦に発生した能登半島地震と拝察しますが、ジョージアの政府要人や国民の皆様はじめ各国から温かいお見舞いのメッセージが寄せられました。大使として改めましてジョージアに対しまして心より御礼を申し上げます。
 
ご来場の皆様、
本日この佳き日に、さらに三つのお祝いを申し上げたいと思います。
まず、第一に、在ジョージア日本国大使館の開館15周年を祝いたいと思います。ジョージアは日本にとって価値観を共有する重要な友好国であり、ジョージアの政府と国民から当館および在留邦人ならびに企業がお世話になっていることに御礼を申し上げます。
当館は、2008年の紛争の後、2009年1月に設立されましたが、我が国は一貫してジョージアの主権と領土的一体性を支持していることを申し述べます。また、我が国は、全ての人が平和と繁栄を享受できるよう、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化し、「人間の尊厳」が守られる安全・安心な世界を実現するための外交を引き続き推進してまいります。
第二に、昨年12月、EUによるジョージアに加盟候補国のステータスを与えることへの全会一致の決定について歓迎と祝意を表明したいと思います。日本は第三国であり、私は直接の論評は控えておりましたが、日本とEUの戦略的パートナーシップとの関係に照らし、また、日本とEUの貿易投資関係に鑑みれば、ジョージアのEUへの統合は、日本とジョージアの二国間関係をさらに強固にするものと私は期待しています。
第三に、私は、第57回ADB年次総会がこの5月トビリシで開催されることをお祝いしたいと思います。日本は、ADBの最大の出資国の一つであり、また、二国間関係においてもジョージアの社会経済開発をその独立当初以来支援しています。
莫大な再生可能エネルギーの潜在力や中央回廊の重要性に鑑みて、日本はジョージアとさらなる協力を行い、ハイテクやノウハウの共有をすることが可能であろうと思われます。特に、初のJCM合同委員会がこの1月に成功裏に開催されたことは、注目に値します。環境にやさしい合同プロジェクトがすみやかに実現することを期待しています。
また、両国の貿易投資関係も推進して行きたいと思います。
 
この祝宴を心ゆくまでご堪能いただければ幸いに存じます。
 
ディディ マドロバ (まことにありがとうございました)



令和6年2月22日